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技術探索を実施する背景:

  • 風力発電所における風車のブレード点検は、風車に設置したロープを作業員が使用して、目視により確認を行っていることが多く、人手やコストがかかっている。
  • 陸上風力発電設備の点検においては国内でも、カメラを搭載したドローンにより、損傷を撮影することで点検事業を行う企業が存在している。しかし、洋上風力発電設備のドローン点検においては、海外で極少数の実施例がみられたのみであり、広く活用されているとは言えない。
  • 現状は目視点検、ドローン点検に共通して、ブレードの回転を停止させてから点検を行っており、作業時間が長くなっている。
  • そこで人手、作業時間、コストという課題を解決できるドローンを利用した効率的な点検技術を募集したい。

 

求める技術の具体内容

(1)製品、技術に求めるスペック

  • 洋上風力発電所における風車のブレード点検をドローンにより効率的に行う技術。

– 点検すべき部分を遠隔自動飛行および自律飛行により撮影できる。

– 回転中のブレードに対して追従して撮影できる 等

  • 点検箇所に風車の中心部分は含まず、対象は主にブレードの中央から先端にかけての部分とする。
  • 現段階においては、ドローンは小型船に乗せて風車近くまで移動し、そこから操作するもので可とするが、例えば陸上から風車まで(数km程度)を飛ばせるものであると、より望ましい。
  • ブレードの回転を停止することなく高性能なカメラを搭載したドローンにて、撮影した画像から損傷を判別できる技術を保有していると、より望ましい。

 

(2)その他

  • 簡易なカスタマイズで実証できるものが望ましいが、実証による課題点の解決のための検討や改善に期間を要することは許容する。

 

解決策があると想定される技術領域:

  • 陸上風力発電所の風車ブレードの点検技術
  • 海中油田設備など海上構造物の点検技術

 

効果・結果に関する要件

  • ブレードの回転を停止することなくドローンにて撮影し、その画像から損傷を判別できること。
  • 撮影対象は主にブレードの中央から先端にかけての部分とする。
  • 点検すべき部分を遠隔自動飛行または自律飛行により撮影できること。
  • 人間の目で観察できる程度の損傷を画像から判別できれば良い。

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