背景
プラスチックは非常に実用的であり、生活のいたるところで使われていますが、市場から日々新しい機能が求められており、同時に環境問題に繋がる可能性が懸念されています。現在においては多種多様な生体由来モノマーが存在します。日本の総合化学メーカーである弊社は、それらバイオマスモノマーから新しい機能を持つポリマー(例えば硬いプラスチックなど)を製造したいと考えており、その原料となる環式化合物に特に興味を持っています。
そのような環式化合物の技術を持っている組織との共同研究開発や量産化での協業を希望しています。
制約条件
- そのモノマー構造の骨格(置換基部位ではなく)に環式化合物を有していること
- 分析用など量産に向かない化合物ではなく、工業品レベルの量産が可能と思われる化合物
初期評価のために、以下の情報を入手したいと考えています。
- バイオマスの種類(出発物質)
- 生物学的反応(例えば、発酵プロセス)および使用される酵素、細菌、真菌のタイプ
- 得られた環状化合物の分子構造
- 開発の段階
- (現時点での) 開発パートナー、助成金など
解決策があると想定される技術領域:
- 材料と生物学
想定される適用領域:
- 一般用材料
効果・結果に関する要件:
- 重合後に硬質プラスチックとなり得る環状化合物
- 現時点で重合できるかどうか不明確でもバイオマス由来のモノマーであれば検討したい
- 生分解性である必要はない
- 重合後、環状構造がポリマーの主鎖部に配置されることが予想される物質
- リグニン系、鎖状ジオール系以外の物質(環状ジオールは検討対象)