背景:
東京電力ホールディングス株式会社では除去可能な止水材(フィラー、シーラント、樹脂、ゲル状物質など)あるいはケーブルピット止水工法に関する技術を必要としています。
現状、ケーブルピットの止水については、ゴム状の止水材や発泡剤(発泡ポリウレタン)などをケーブルの隙間に流し込み、止水性能を持たせています。その反面、ケーブル引き換え時には、古いケーブルを撤去すること、新規のケーブル敷設が困難です。そのため、ケーブルピット内のケーブル間などの狭い隙間を有する場所でも止水性能を有し、ケーブル引替え時等に簡単に撤去できる止水材、あるいは、ケーブルの引替えが可能なケーブルピット止水工法を探しています。
現在のケーブルピットの止水例(1)
現在のケーブルピットの止水例(2)
求める技術の概要:
- ケーブルピット内のケーブル間などの狭い隙間を有する箇所において、十分な止水性能を有し、そのあと簡単に除去できる
- 危険物非該当である
- ケーブル引替え(ケーブルの新設、撤去等)が可能なケーブルピット止水工法である
制約条件:
必須条件
- ケーブル交換の際など簡単に止水材を除去できること、あるいはケーブル引替えが容易な工法
- ケーブルピット内のケーブル間などの狭い隙間を有する箇所において、十分な止水性能を有すること(止水材の耐水圧は20 kpa程度以上)
- 危険物非該当
望ましい条件
- 施設されているケーブル間の狭い隙間に対して適用可能である(現状では狭い開口部に多くのケーブルを通している場合が多く、止水材の粘度が高いとケーブル間の隙間に入り込まない)
- ケーブル外皮に影響がなく、放熱性、熱安定性が良いものが望ましい
- 止水材(フィラー、シーラント、樹脂、ゲル状物質など)は難燃性素材を使用していること
- 横から作業できず、上からしか作業できないU字溝環境で止水工事ができること(写真参照)
- ケーブル設置済みの既設開口部の止水に対応できること
技術評価のためにご提供いただきたい情報の例:
- 必要施工日数
- 工事可能な開口部サイズ(例えば100cm x 100cmなど)、壁厚(例えば5cm以上など)
- 対応可能なケーブル径サイズ(例えば、主に直径2cmまでだが、場合により5cmなどもあり)
- 価格など
技術の完成度:
ソリューションについては、必ずしも現時点で実用化されていなくても構いませんが、サンプル評価が可能で、半年~1年以内に利用できる開発段階の技術を希望します。
ご不明な点がございましたら、下記までご連絡ください。
株式会社イェットツー・コム・アジア
住所:東京都千代田区神田錦町3丁目15番地5号HK パークビルI 2階
電話:03-5217-0217
e-mail: yet2.japan@yet2.com