技術提案: 次世代型ドライマウス(口腔乾燥)技術

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技術提携/ライセンス供与/買収の機会

 

このたびyet2は、クライアントであるSolventum社を代表し、「Kalahari」-次世代型ドライマウス(口腔乾燥)技術をご紹介いたします。本技術および関連する事業資産のライセンス先もしくは買収先を探しております。

 

技術タイトル:次世代ドライマウス技術

 

技術オーナー:Solventum

 

バリュープロポジション(技術の特長・利点):

Solventum社の独自技術であるドライマウス対策技術は、硬組織および軟組織の両方を保護しながら、革新的な口腔乾燥症(xerostomia)緩和を提供します。

この油性/水性エマルジョンベースの技術は、単に唾液の分泌を促すのではなく、実際の「うるおい」を口腔内に与えることができ、さらに配合されたミネラル成分により口腔内の健康改善にも寄与します。

二重盲検法による臨床試験では以下の結果が得られました:

  • 65%の被験者が、市場をリードする既存製品よりもSolventum製品を好むと回答

  • 被験者は、より早い段階で口腔乾燥症状の改善を実感したと報告

 

市場ニーズに対応

ドライマウス(口腔乾燥症)は、世界人口のおよそ 22% が影響を受けていると推定されており、特に高齢者層での有病率が高くなっています(2018年、Agostini et al)。なかでも特定の集団では、発症リスクが著しく高いことが知られています。米国歯科医師会(ADA)の報告によると:

  • 65歳以上の患者の約30%、80歳以上では最大40% が口腔乾燥を訴えており、その主な原因は薬剤の副作用です以上の患者の30%、80歳以上の患者の40%に起こると推定される。
  • シェーグレン症候群の患者は主症状として口腔乾燥と眼の乾燥を報告しています。
  • がん化学療法頭頸部がんの放射線治療を受けた患者では、唾液腺や口腔組織への直接的な毒性、または全身的/局所的な副作用によって唾液腺機能が低下し、口腔乾燥を引き起こす可能性があります。

 

このような重症度は、軽度の不快感から、日常生活の質(QOL)に大きく影響する深刻な口腔疾患にまで及びます。唾液の分泌が減少することで、「味覚・咀嚼・嚥下・発話」のいずれにも支障をきたすほか、虫歯、歯の脱灰、知覚過敏、口腔内感染症のリスクも高まります。

 

市場ニーズ:

現在、市場には非処方箋(OTC)で効果的かつ持続性のあるドライマウス対策製品に対する強いニーズがあります。しかしながら、現行のOTC製品の多くは、以下のような課題を抱えています:

  • 効果の持続時間が短い

  • 症状緩和までの効果発現時間が長い

  • 全体的な有効性が不十分

このような背景から、より即効性があり、かつ長時間にわたり快適さを維持できる新たな治療法が求められています。

 

技術説明

 

主な特徴と利点

Solventum社の処方は、油性/水性の二相エマルジョンシステムを採用した唯一のドライマウス(口腔乾燥症)対応製品であり、従来とは一線を画す革新的なアプローチを提供します。

  • 油相:保護膜を形成することで、長時間にわたる保湿効果を実現
  • 水相:以下の成分により口腔内環境の保護と改善をサポート(カルシウム/リン酸塩(エナメル質の保護)、pH緩衝剤、粘接着性ポリマー、抗プラーク成分)

臨床試験結果(二重盲検クロスオーバー試験 ( 2019 ))において、対ビオテンとの比較において、以下の統計的に有意な結果が得られました:

  • 65%の被験者がSolventum製品を選好 (バイオテンを選好したのは18%、無回答・無選好は15%)
  • Solventum製品の使用により、より早期にドライマウス症状の改善が報告されました(改善までの使用日数で測定)

同試験では、以下の非統計的だが注目すべき傾向も確認されています:

  • Solventum製品による症状緩和の持続時間が長い
  • 使用者の生活の質(QOL)の改善
  • いずれの測定項目においても、バイオテンへの有意な選好傾向は見られず。

Solventum製品の主な利点

  • 最長4時間のドライマウス症状の緩和効果
  • やさしく心地よい風味
  • 使いやすい設計
  • スプレー、マウスリンス、トローチ、歯磨き粉、ジェル、チュアブルタイプなど、さまざまな剤型に対応する複数の特許を取得
  • 2年間の製品保存期間(シェルフライフ)
  • すべての成分は食品グレードで構成されており、地理的制限のない使用が可能。

 

特許ポートフォリオおよび知的財産(IP)

本技術は、物質特許(composition of matter)を含む7つの特許ファミリーで構成されており、強固な知的財産基盤を有しています。

  • 10件以上の登録特許(グローバル)
    • 登録特許例:11,779,446/11,801,231/11,324,681/12,053,538
  • 11件の 公開特許
  • 出願国:米国(US)、欧州(EP)、中国(CN)、日本(JP)、オーストラリア(AU)、ブラジル(BR)

 

特許以外に提供可能な関連知財・技術情報:以下の知的財産および技術資料も、ライセンスまたは買収の対象として提供可能です

  • 登録特許のライセンス供与または譲渡
  • Kalahari製品とBiotene製品を比較した二重盲検クロスオーバー試験データ
  • 製造に関するノウハウ(パイロットスケール以上での生産に対応)
  • 生体適合性(バイオコンパチビリティ)に関するデータパッケージ
  • 2年間の安定性(シェルフライフ)データ
  • 米国FDAの510(k)申請を支援するためのデータパッケージ

 

追加開発の必要性

  • Solventum社のマウスリンス処方はすでに製品化準備が整っており、製造が可能な状態です。選定される包装形態に応じて安定性試験(Stability Study)を実施する必要があります。
  • 一方で、トローチ、歯磨き粉、ジェル、チュアブル製品などの他剤型については、今後の製剤開発が必要ですが、これらのフォーマットも特許によりカバーされています

 

パートナーシップの機会

Solventum社は、本技術を化粧品またはOTC(一般用)製品として口腔ケア市場に展開可能なパートナー企業を募集しています。選定されたパートナーに対しては、必要な特許・知的財産、事業資産、技術サポートを含む、万全の支援体制を提供する用意があります。

 

会社概要

Solventum社 は、2024年4月1日に3Mから分離独立した、80億ドル、22,000人規模のアメリカのヘルスケア企業である。Solventum社のソリューションは、メディカル・サージカル、デンタルソリューション、ヘルス・インフォメーション・システムズ、飲料水ろ過事業の4つの事業セグメントにまたがっている。ソルベンタム・ソリューションは、世界のヘルスケア業界で日常的に利用されており、最終的には、より質の高い患者ケア、より効率的なプロセスとワークフロー、安全性と正確性の基準の向上に貢献しています。

 

詳細情報

守秘義務の対象とならない追加情報は、利害関係者に提供される。広範な追加情報は、機密開示契約の規定に基づいて、資格のある利害関係者に提供される場合がある。

 

イメージ:Freepik

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