米国国立標準技術研究所（NIST）の公共安全通信研究（PSCR）部門は、仮想現実（VR）および拡張現実（AR）トレーニングの効果的な開発・実施に向けた産学のベストプラクティスを明らかにすることを求めている。
背景
通信技術研究所（CTL）内にあるNISTの公共安全通信研究（PSCR）は、公共安全通信技術の研究、開発、試験、評価を行う主要な連邦研究所として機能している。PSCRは、消防研究、公共安全、スマート製造など、さまざまなシナリオの訓練に使用する仮想現実と拡張現実の能力の研究を開始した。複数の外部団体がシミュレーションや訓練環境の開発にVRやARを活用しているが、実証済みの効果的な訓練システムの開発方法を確立する文献やガイダンスは現在のところ公表されていない。NISTは、VRとARのツールは公共安全の運用を改善する上で非常に貴重なものになると考えており、そのため、将来の訓練システムの学習可能性を最大化するための経験と知識をまとめることを目的としている。
VRとARは、再現が困難な状況でも安全で再現可能なトレーニングシミュレーションを提供できる。没入型の環境を作り出すことで、ユーザーは周囲の環境や機器に慣れ親しみ、従来の学習方法よりも効果的にプロセスや手順を学ぶことができる。このようなトレーニングシステムには、ヘッドマウントディスプレイやスマートグラスが用いられることが多いが、インタラクティブなディスプレイや小道具、ウェアラブルを用いることもある。
募集情報
効果的なVRおよびARトレーニングシステムの開発プロセス、および有効性を検証するための潜在的な調査研究のまとめ。対象分野は以下の通り：
- 知識の取得と評価機能
- プロップの統合
- ユーザー・エクスペリエンスと全体的なユーザビリティの向上
- 様々なフォームファクター（ポータブルヘッドセット、コントローラー、テザーVRステーションなど）
- 定義された空間内での主要オブジェクトとインタラクションポイントの位置合わせ
- 伝統的な学習方法のVR/ARインターフェースへの変換
- ディスカレーション、CPR/ACLS、HAZMAT、インシデント・コマンドに関連する（ただしこれらに限定されない）最新のVR/AR技術
ソリューションの望ましい結果
NIST PSCR は、潜在的な協力やパートナーシップの機会にオープンである。NISTは、このトピックに関するベストプラクティスを詳述したホワイトペーパーを発行する予定である。
使用分野と用途
ファーストレスポンダーがこなすような、他にはないシナリオのための直感的で価値のあるトレーニングシステムを提供する。
関連技術ニーズ
NIST 求む：AIベースの分析ツールのオープンソースリソース
NISTが求めているもの：5G技術およびアプリケーション業界の代表者および専門家
写真クレジット：My name is YanickonUnsplash
