概要:
- 東京電力ホールディングス株式会社では洋上風力発電設備の点検保守作業の合理化、費用低減に寄与する水中ロボット(ROV)を探しています。
- 潜水士が実施している作業にROVを活用したい。
背景:
- 洋上風力発電設備に関する点検・清掃作業や、設備に付着する生物および周辺に集まる魚類等の確認・撮影作業について、現状は潜水士により定期的に行っているが、潜水作業は海中の流速や波高の影響を受けやすい。
- 現在、潜水士が実施している作業に、ROVの活用を検討し、洋上風力発電設備の点検保守作業や海中調査業務を合理化し、費用低減を図りたい。
- 海中では、ダム等の流れの少ない環境とは異なり、海流・潮流によりテザーが流されることや、作業時の反力の影響を受けることでロボットの位置・姿勢を安定制御することが難しい。
- 提案技術の開発段階によっては共同開発も視野に入れ検討します。
- 現場での実証試験(性能試験)を予定しています。
環境
- 深度:0~60m
- 海中流速:1.0m/s以上
- 有義波高:1.0m以上2.0m以下
ロボット本体
- ロボット本体重量:50~100kg程度
- サイズ:1m3以内
※数名で取扱い可能な重量・サイズ
作業・調査内容
必須
- 海中設備の点検、撮影(位置情報を含む)
必須ではない(オプション次第)
- ブラシ等による海底ケーブル防護管基礎ボルト簡易な清掃
- 海底ケーブル防護管基礎ボルトのゆるみ確認、締付
- 埋設ケーブル、または砂がかかって埋もれた海底ケーブルの位置(深さ)調査
搭載が望ましい機能、オプション
- 4Kカメラ(上下稼働可)
- ソナー
- トランスポンダ
- 水中音響カメラ
- ボルトゆるみ点検装置(打音、ブラシ等)
- ボルト締付装置
- 清掃装置(ブラシ、水中ウォータージェット等)
- 深度計
- コンパス
解決策があると想定される技術領域:
- 海底油田設備点検技術
- 遠隔操作型無人潜水機
- 水中ドローン
- 水中ロボット
- 軌陸車(アクチュエータアーム、ロボット)
想定される適用領域:
- 洋上風力発電設備基礎、海底ケーブル、設備周辺の海洋生物
効果・結果に関する要件
- 洋上風力発電設備の点検作業や海中調査について、潜水士が潜水する代わりに、海中で安定して点検作業や調査が可能であること。
取り組みの経緯:
- なし